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2009年5月21日 (木)

いいもの見ました(スペイン国王杯決勝)

マリノス戦もナビスコの千葉戦も見られないので、J SportsバルサTVの録画にて観戦。

会場はバレンシアCFのホーム、メスタージャ。意外なことに席は満員。6割-7割がアスレチック・ビルバオの応援者で、残りがバルセロナ。大まかに言って画面右がビルバオ、左がバルサのサポなのだが、座席がクローズアップで映ると両チームのサポが入り混じっているのが分かる。実況の倉敷さんが「片方が白いチームだったらこうは行かなかったでしょう」と言っていたが確かに。それにしてもビルバオのサポ、ビシビシに気合が入っているのが画面から十分に伝わってくる。

前半のビルバオは激しいチャージでバルサに試合を作らせない。そして目論見通りCKから先制点。それにしてもバルサ、セットプレーでやられ過ぎだろ...。

それでもバルサは前半のうちにトゥーレ・ヤヤが同点ゴールを決める。後半になるとすごく狭いながらもスペースが生まれ、バルサのパスワークが復活。メッシ、ボージャンが加点すると、最後はシャビがFKを叩き込んでだめを押した。

後半、試合の趨勢が決まったあと、ダニエウ・アウベスがスローインしようとした場面。ビルバオサポの密集するエリアから投げ入れられたペットボトルが、アウベスの頭を直撃。不穏な空気になりかかったので、ビルバオの選手たちが客席をなだめに集まる。すると、ビルバオサポから「帰れ!帰れ!」の大合唱が湧き上がった。最初は警備員か敵方バルサの選手に向けられた声かと思ったが、それは違っていた。ボトルを投げ入れた不届き者に対して向けられたものだった。声を上げる人たちの顔は「俺たちの大事の試合に泥を塗るな」と雄弁に語っていた。

前半にこういう場面もあった。バルサの同点ゴールは、この日CBに入ったトゥーレがするするっと持ち上がって、ビルバオDFの股間を通すミドルを突き刺したゴラッソだったが、シュートを目の前で見せられたビルバオサポが、なんとスタンディング・オベーションをしている。

すばらしい。選手を鼓舞する熱い力。そして熱さのあまり暴走した人を正すことができる力。相手を称える力。まさにスポーツマンシップ。「サッカーは戦争だ」と言う人がたまにいるが、それは絶対違うということを確信させる映像だった。

タイムアップ。4-1でバルサ優勝。勝ったバルサのファンはもちろん、敗れたビルバオのファンも拍手とクラブを称える声を出し続け、選手はそれに応えている。ビルバオの選手の多くは歓声に応えつつも泣いている。この光景が10分から20分、延々と続く。帰ろうとする人はどこにも見えない。スペイン国王夫妻はずっと立ったままで、歓声が落ち着くのを待っている(結局落ち着かなかったけど)。表彰式はぐっちゃぐちゃ。天皇杯とはかなり違う。VIPエリアを仕切るロープはなく選手はもみくちゃで、表彰を行う国王のホントに目の前で一般人が携帯のカメラを構えていたり、クラブのマフラーを掲げている。

この一見カオスな流れに妻が「これでいいんじゃないの?」と。整然とした段取りとかテレビ中継やスポンサーの都合とかは一切感じなかったけど、選手を称えねぎらうという一番大切なことは外しちゃいない。そうだね、この場合これでいいのだ。

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