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2010年2月25日 (木)

エンジェル(長いよ!)

20100224angel

どういうわけか、このようなCDを買ってしまった。

エンジェル。日本でだけ盛り上がり、武道館でライブをやった実績があるのにもかかわらず、日本版ウィキペディアには項目が無いという悲しいハード・ロック・バンドである。

そもそものきっかけは、ほぼ一年前のNHK BSの番組「熱中夜話」にさかのぼる。このときのテーマは「ロック黄金時代」で、私としてこれは見ざるを得ない。ゲストであるクラシック・ロックの語り部、ローリーが相変わらずいい味出してた。

黄金時代というからには70年代前半に大メジャーだったピンク・フロイドやツェッペリンの話題が中心なんだけど、「マイ・ベスト・バンド」としてローリーが推していたバンドがこれ。

エンジェル。

いやーローリー、本当はクイーンやキッスが一番好きなのに体張ってネタに走ってるなあと感心したのだが、そのうち観客の一人が看過できない発言をした。

「これ(エンジェルのこと)B級好きにはたまらないんですよ」

 

おい待て。それは違うぞ。 エンジェルは C 級 だ 。

実は個人的に「B級ロック」というテーマでCDをぼちぼちと収集している。
わたくしによると、「B級ロック」っていうのは以下の条件を満たしたバンド、ミュージシャンを指してます。

条件 1) 聞いていて高級感や奥深さが感じられない。
条件 2) 頭悪そうな感じがあるとさらによし。実際に頭が悪いかどうかは関係ない。
条件 3) ヒット作が少なくとも一枚はある。多すぎるのはいけない。これ重要。
条件 4) 後続のミュージシャンに強い影響を与えていない。

国内ポップで例えるとサザンはA級、チューブはB級ってことです(ちょっと苦しいか)。あるいはチューリップはA級でJウォークはB級って感じ?(もっと分からない)

ともあれ、この条件があるので、全く売れなかったパリスとかエンジェルは条件 3)に該当しないからB級ではない。「C級」の位置づけである。いや、C級も収集してるんですけどね(結局してるのかよ!)。

で、エンジェルに話を戻すと、買ったのは彼らの1枚目と2枚目がセットになったCD。シングル曲は知っていたけど彼らのアルバムを通して聞くのは初めて。全体の印象はというとこんな感じ。

  • まずボーカルが弱い。これ、B級C級バンドに最もありがちな特徴。
  • 曲によってイエス風な曲、ツェッペリン風な曲、クイーン風な曲に分かれていてバンドとしての統一感に欠ける。この辺は上手くやると「バラエティに富んだ楽曲」と評価されるんだけど、この2作は失敗した例。
  • アルバムの序盤に長い曲を持って来てるので、流れぶった切りになって損してる。
  • でも1曲として取り出してみると、それなりに満腹感は得られる。シングルになった"Rock & Rollers"はパーティ・ロックとしてはなかなかよい。

あと、ルックスというか服装が今見ると相当恥ずかしい。実家にあるミュージック・ライフをスキャンしてご紹介したいのだが、もろに初期クイーン。それはいいのだが、ややデブのキーボーディストを始め、全員がフレディ風のひらひらで統一というのはやっぱ問題だろ。

それぞれの曲はそう悪くないだけに、いいプロデューサーがついて、かつデビュー('75年)があと2年ほど遅ければ、スティクスやカンザスの流れで成功していたかもしれない。不運なバンドだったと言えるだろう。決してお薦めはしませんが、その手のバンドがお好きな方で興味があればどぞー。


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