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2014年5月15日 (木)

サッカーにおける機械判定への私見

開幕戦まであと4週間に迫ったFIFAワールドカップ・ブラジル大会。今回から「ゴール・ライン・テクノロジー」という機械判定システムが導入されます。去年のコンフェデレーションズ・カップで試用されており、長期運用という観点では、今季のイングランド・プレミアリーグでも使用済みで、シーズン終了のこの時点で特に話題になってないということは、判定精度に問題はなかったのでしょう。

さて、個人的には「機械判定の適用範囲は、ボールがゴールラインを割った否かだけに限定すべき」という意見を持っています。

他競技で感じた例ですが、実は2011年ラグビー・ワールドカップをテレビで見ていて、この競技にビデオ判定が導入されているのを初めて知ったわけです。で......正直言って見ていてちょっとイライラしました。スタジアムだとまた違った感じになるのかもしれませんが、テレビで見ている限りでは「長時間待たされている」感じが否めず、気持ちが盛り上がりませんでした。

よって「オフサイドかオンサイドか」「PKかダイブか」「ハンドなのか偶然手に当たったのか」なんてことまで適用するのは、スピード感がなくなるので勘弁して欲しいと思っています。同様の主旨で、レスリングやアメフトのようなチャレンジ制にも反対です。だいたい、いちいち厳密に機械判定されたら、酒の肴やブログのネタに困ります。

別の観点では、「機械判定を導入できるのはほんの一部の大会のみ。であれば、そのようなものに議論の価値があるのか?」という疑問も持っています。日本のJ2でだってコスト面で難しいでしょうね(セリエAなどのゴール脇の補助審判制もそれは同じですが)。

ただ世界的には、機械判定に関する議論は絶対に収束しないと思います。結局スポーツやゲームに対するフェアネスの話ですから。

「選手も監督もミスをする。誤審だってサッカーのうち」と存在を認めるのか、「誤審はあってはならないもの」と存在を否定するのか。「勝ったものが強い」のか「強いものが勝つのがフェア」のか。結局はそこに行き着くと思います。


この間金曜Foot!で元NHKアナウンサー、現法政大学教授の山本浩さんが楽しいことを言っていました。あの「神の手」の話です。

山本:(略)このシーンは一応実況はしているけど、私はヘディングと言っているんですよ。

――わかんないですよね(笑)

山本:ずっとヘディングだと思ってしゃべっているんですけど、そこにイングランドの放送局のプロデューサーが突然各国のアナウンサーに「今のは手だ、おまえらも言え!」と言い回り、私たちの所にも「おまえらも言えよ!」って来たことがあったんですよ。

――そんなことがあったんですか!

山本:日本の代表チームが出ていないから、放送席の場所が極めて悪くてモニターがよく見えないんです。「どうですか、手だと言っている人もいますが」と言ったら、解説の岡野俊一郎さんが「手でもいいじゃないですか、こんなに上手いんだから」とおっしゃった。


こういうのがサッカーの本質のひとつだと思うんですよね。



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