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2018年1月20日 (土)

「最後のジェダイ」

2回見た。いい作品だと思うが同時に、見ていてきつい思いをする場面が多い作品でもあった。



今回の作品は過去のエピソードとは一線を画す監督の意志が現われていると思う。それを象徴的するのは、いつもならお約束の"I've got a bad feeling about this."が、「最後のジェダイ」には出てこないことだ。

監督がどうやって一線を画したかというと、それは戦争の痛みの追求だで。「ローグ・ワン」でも同じように思ったけれど、「最後のジェダイ」もまさにStar "Wars"、戦争映画だ。戦争で人が倒れる、傷つく、亡くなるのを目にしたら辛い、きついに決まっているし、複数回出てくる自爆場面なんて、その行き場の無さ感に不快に思えるくらいだった(ホルドがクルーザーで人間魚雷みたいに突っ込む場面なんて、あれドロイドに運転させてれば良かったのに...と心底思うよ)。ここ数年はシリア内戦や、ISとの戦闘、ウクライナ東部の軍事衝突、警官が市民に不正な暴力行為をする映像がごくごく普通のニュース番組や動画サイトで一般人の目に入ってきてるわけで、綺麗な映像表現では観客に訴えられないと監督は考えていたのではないか。

もう一つの痛みは「金」。カジノの場面で「商売人が一番儲かるのってなんだと思う? 戦争だよ」という意味の台詞があり、あれには息を呑んだ。これって史上最高株価を更新し続けている今のアメリカ経済そのまんまじゃないか。戦後日本経済が立ち直った一番の理由は朝鮮戦争だし、あるいはついこの間再放送してたNHKの番組「名盤ドキュメント」で“ハイサイおじさん”の喜納昌吉が言ってた「ヴェトナム戦争のせいで、沖縄は潤っていた」という現実。そういったことがぱっぱっぱと頭をよぎったよ。

ジョージ・ルーカスの手を離れたスター・ウォーズ・シリーズは、どんな風に作ってもファンの評価は真っ二つに割れるだろう。だったらなおさら監督の意志を強く出すところは評価できる。ただ、今作のライアン・ジョンソン監督は次作の脚本制作から外されちゃったんだよなあ......。

次作はどうなるのだろう。ハン・ソロ、ルークの順にこの世を去っているので、当初はレイアの死によって作品は締められる予定だったと想像する。しかしキャリー・フィッシャーの死去により次作のシナリオは大幅に変わったのは間違いないだろう。ルークはオビ・ワンやヨーダと同じ逝き方だったので再び現われると思うが、その場面が増えるのではないか。また、カイロ・レンはダークサイドから帰還するだろうが最終的に命を落とすと想像するし、でもそうしたらレイとのバランスは崩れるし、いったいどういう結末になるのだろう。最後の場面に出てくる、フォースを使って箒を引き寄せた少年、彼が大きくフィーチャーされるのだろうか。または、ハッピー・エンディングにならないという禁じ手みたいなことになるのだろうか。というわけで、エピソード9への関心は継続していく私だ。


最後に小ネタ的なものを一つ。最初に見たときカジノの場面でボバ・フェットの姿が目に映ったのだが、2回目では識別できなかった。今作がパッケージ化されたらここは丹念にチェックしようっと!



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