2018年9月20日 (木)

熱く弾け (ジョー・ペリー東京公演) 【セットリスト追記】

最初に注意事項を一つ。ネット上に一昨日の東京公演セットリストがいくつか出回ってるけど、見た範囲では全部間違ってる。"Mama Kin"はやってないよ!

20180920


開催場所の「ステラボール」に行くのは初めて。品川駅前からの人の流れに添ってたどり着けたのだが、ウィング高輪ビルを通過したあたりからの激坂「いちょう坂」にはびっくりした。

このステラボール、ホールと言うよりはライヴハウスと言った方がふさわしくて、音響はPA経由ではなくアンプから直接聴衆に届く状態。だからミキサーで対応できる範囲は限られてて音のバランスは正直良くなかった。要はジョーのギターの音デカ過ぎ!! 序盤はヴォーカルがほとんど聞こえなかった。そこはゲイリーが気の毒。でもだからといってつまらないギグではなかったよ。うん、行って良かった。

曲目は割とエアロスミスの曲が多かった。もちろん"Let The Music Do The Talking"や"Bright Light Fright"などのジョーの作品はやって当然だけど、"Pandora's Box"や"Seasons Of Wither"といったエアロの日本公演であまりやってない曲は意外だった。これらを耳にすることが出来たのはとても嬉しかったね。特に"Seasons Of Wither"は作詞作曲共にスティーヴン・タイラーなわけで、ジョーはこの曲をとても気に入ってるんだろうな。あと"Walk This Way"でのトーキング・モジュレーター芸はなかなか良かった。

アンコールではジョニー・デップが登場。抱えてたレスポールは膝下くらいのとても低い位置で、「それペイジさんの物真似かよ!」と彼の一芸にも大笑い。あくまでも客演ということで、彼は地味にリズムを刻んでいました。

ジョーは9月10日で68歳になった。でもスリムな体型と激しいリフの刻みを見ると、全然そんな風には見えない。ブラッドの方がずっと年上に見えたよね(実際はブラッドが二つ下)。見てて思ったのは「彼は曲を弾くことよりも、ギターを弾くのが好きなんだろうなあ」ということ。もちろんこれは極端な表現だけど、時にはキーを無視して弾きまくるジョーのソロを聴くとそんな気がちょっとね。ジミヘンやジェフ・ベックが好きなのもよく分かる、そんな弾きっぷりだった。エアロの再来日も含めてまた見に行きたいね。

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2018年9月11日 (火)

クイーン重箱の隅アルバムガイド寄り道 "Ghost Of A Smile"

9月5日はフレディの誕生日。その日に11月公開予定の映画「ボヘミアン・ラプソディ」のサウンドトラック盤のリリースが発表された。収録曲の中で一番目を引いたのはこれ。

"Doing All Right... revisited (Performed by Smile)"

公式サイトによると、ブライアンとロジャーがティム・スタッフェルを迎え、アビー・ロード・スタジオにて再録音したと書かれている。それを見てここからの記事を上げる時期が来たような気がしたので、書き進めてみる。

Ghost Of A Smile / Smile  (CDP 1049 DD)

2018091101

tracks   [written by]

  1. Earth   [Staffell]
  2. Step On Me  [Staffell/May]
  3. Doin' Alright   [Staffell/May]
  4. April Lady   [Stanley Lucas]
  5. Blag   [Taylor]
  6. Polar Bear   [May]
  7. The Man From Manhattan   [Howell]
  8. The Man From Manhattan (Back Again)   [Howell]

私はこれを1998年10月18日に、町田の「タハラ」というその地域では有名なCD屋さんで買った。値段は2千円くらいだった。店頭でブツを見つけたとき「このバンドって、クイーンの前身バンドと同じ名前を名乗ってるんだねえ。あはは...」と思いつつパッケージを手に取り裏返したところ、そこに乗っていた曲名は"Earth"、"Step On Me"、"Doin' Alright"...。本当に目を丸くして(多分、声も上げたと思う)、次の瞬間にはレジに向かっていたわ。

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2018年8月17日 (金)

アレサ・フランクリン逝去

動くアレサ・フランクリンを初めて見たのは映画「ブルース・ブラザース」。


大学の入学手続きを終え、東京でのひとり暮らしが確定した1981年3月のある日。その日はいったん実家に帰る予定だったが、そのための鉄道発車は数時間後。時間つぶしをする必要があった。そこで思いついたのは歌舞伎町での映画鑑賞。多くの映画館とバッティングセンター、そしてコマ劇がどんと建っている風景のなかで選んだのが「ブルース・ブラザース」。このとき作品の中身や出演者は分かってなかったし、そもそも時間つぶしだったのに、観て得たインパクトは強烈で、いまでは自分の中で生涯最高の映画という位置づけになっている。合計で何回見たかな? 映画館で10回は見てるね。

その作品中でJBのゴスペルと同じく最も感動的だったのがこの場面。ここから映画は急にミュージカル化していくという、ある意味シナリオは適当な構成だったな(笑)。

(ちなみに旦那役のマット・マーフィーも最近亡くなられています。)

♪Freedom, freedom, freedom, freedom  と両腕掲げてシャウトするアレサが最高にかっこいい!! そして自由と平和は一番大事!!! (後年オリジナル版の"Think"を聴いたら、もっと濃い音だったので相当びびりました。)

このあと耳にした80年代のアレサは賛否両論、というか音楽雑誌の批評では否の方が多かった感じだったけど、自分には違和感はなかった。その理由の一つは、自分が全盛期のアトランティック時代をリアルタイムで聴いていなかったためだと思う。でも、新しい音楽スタイルにチャレンジしながら、同時に他ミュージシャンの名曲を積極的にカバーして自分の曲にしてしまうというアレサの姿勢が一貫していたこともその理由だと思う。


The Queen of Soul のアレサさん。何十年も華麗な音楽を届けてくれて本当に感謝しています。いまは安らかにお休みください。



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2018年7月 1日 (日)

映画「スパイナル・タップ」

バンド「スパイナル・タップ」を初めて目にしたのは、1992年4月20日開催のフレディ・マーキュリー追悼コンサートの放送にて。WOWOWで放送したあれね。当時は全くの初見、初耳だったので、「ああ、ブライアンの知り合いのヘビメタバンドなんだろうね。でもちょっとダサいな」と思いながら見ていたのだが、途中で「ん? なんじゃこりゃ??」となったのがこの映像。

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なんと8つのピックアップ! こんなんでまともな演奏出来るわけないじゃん!! ということで彼らがコメディ・バンド、パロディ・バンドなんだと分かり、後日調べたところ、架空ドキュメンタリー映画の主役達と知ったわけだ。あれから25年以上経って、そのギターを目にすることができるとは、本当にびっくりしたよ。

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(映画館ロビーにて展示中。なお、フレディ追悼コンサートのDVD、ブルーレイ商品にはスパイナル・タップは収録されていません。)


映画自体は、バンドの中心メンバー3人が皆ベースを弾いてたり、「それガンマ2!」だったり、ギターソロ弾くのにバイオリンを使っていたり(バイオリンの弓じゃないよ。バイオリン本体だよ)して、クスクスと笑う場面が連発。やっぱ中年以上のロックファンには色々はまる映画でした。

東京だと新宿東口の武蔵野館で上映中。武蔵野館のページには「7月上旬まで」と書いてるので、見たい人は忘れずに行こう。



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2017年12月 7日 (木)

「クリスマス・クリスマス」チープ・トリック

20171207

Christmas Christmas / Cheap Trick (Big Machine Records BMRCT0275A)

tracks:
 

  1. Merry Christmas Darlings
  2. I Wish It Could Be Christmas Every Day
  3. I Wish It Was Christmas Today
  4. Merry Xmas Everybody
  5. Please Come Home For Christmas
  6. Remember Christmas
  7. Run Rudolph Run
  8. Father Christmas
  9. Silent Night
  10. Merry Christmas (I Don't Want To Fight Tonight)
  11. Our Father Of Life
  12. Christmas Christmas

このアルバムはおすすめです。

バニー・カルロスと他の3人との間の対立のため、2009年を最後に新譜リリースが途切れていたチープ・トリック。2015年に法的和解が成立するとBig Machine Recordsと契約を結び2016年4月に"Bang, Zoom, Crazy... Hello"を、今年6月に"We're All Alright"と立て続けに新譜を発表。そのペースの早さにずいぶんと驚いたものだが、さらにそのリリースからたったの4ヶ月後に初のクリスマス・アルバムを発表! ブランクの間に相当多くのネタを溜め込んでいたのだなあ。

収録曲のうちオリジナルは1. 11. 12. の3曲。ただし11. と12. は同じ曲のアレンジ違い。カバー曲はキンクス、スレイド、ウィザード、ラモーンズ、ニルソンといった70年代の楽曲が中心で、オリジナルを含めて彼ららしい明るいロックンロールで統一されている。1. のスパークリング・ワインが注がれる音はとてもリアルだし、3. のイントロには大笑い出来る。これはホントにパーティ向けのアルバムだ。音はね。

レイ・デイヴィス作の8. の詞ってシリアスだねえ。クリスマスソングって奥深いよ...という風に輸入盤でもちゃんと歌詞がついています。....ってあれ!?  このアルバム日本盤出てないの?




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2017年11月23日 (木)

「食うために働く」ヒューイ・ルイス&ザ・ニューズ東京公演

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ヒューイ・ルイス&ザ・ニューズって母国アメリカでは「アーティスト」としての評価は低いそうだ。確かに全盛期でもポップ/ロックの最先端を走ってたわけではないし、他のミュージシャンへ大きな影響を与えたかというと、そんなことはない。でも「パフォーマー」としては最高の人たちだと思う。そして相変わらず、ギグは楽しい!!

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2017年10月 3日 (火)

Free Fallin'

トム・ペティが死去、マネージャーが声明を発表 (amass)

トム・ペティが亡くなる。一度誤報の後、マネージャーが正式に発表 (Rockin' On)

自分にとっての一番のトム・ペティ体験は、映画「ザ・エージェント」のある場面だ。主人公であるスポーツ選手代理人業のジェリー・マグワイア(トム・クルーズ)が、勤めるマネジメント会社に提案を出す。「会社の利益ばっかりじゃなくて、もっと顧客(選手)に寄り添って業務を遂行すべきだ」と。ところが会社はその提案を理由にして速攻でジェリーを首にする。首を言い渡されたジェリーはその帰り道、車を運転しながらラジオから流れるトム・ペティの「フリー・フォーリン」に合わせて大声で歌うのだ。

And I'm free!
Free fallin'

俺は自由だ!
自由に落ちていくんだ!!


歌うジェリーの顔がポジティヴにもやけくそにも見えるあの場面、主人公の気持ちがとても良く表現されている好きな場面だ。「フリー・フォーリン」を含むトム・ペティの最初のソロ・アルバム「フル・ムーン・フィーヴァー」が自分の愛聴盤の一つにのし上がったのも、この場面の影響だ。

「フリー・フォーリン」はトム・ペティの代名詞的な作品でもあり、とても多数のカヴァーがある。それ以外に隠れカヴァーと言えるのが(嫁に教えてもらったのですが)、スティーヴン・タイラーの「レッド、ホワイト・アンド・ユー」だ。"Tom Petty on the radio" "A free fallin' into your yum yum"が歌詞に含まれているのだ。この曲もアメリカの暮らしを題材にした曲で、更にトム・ペティの名曲への敬意も含まれていると言っていいだろう。

独特のだみ声で素敵な音楽を届けてくれたトム・ペティ。どうもありがとう。一度でいいからライヴ見たかったな。RIP.


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2017年9月13日 (水)

「世界に捧ぐ」40周年記念エディション

Notw_40th

(公式サイトから拝借)

Press Release: News Of The World - 40th Anniversary Edition (Queen Online)

クイーン『News Of The World(世界に捧ぐ)』 3CD+LP+DVDの発売40周年記念エディションが日本発売決定 (amass)


EMI時代の2005年には「オペラ座の夜」30周年特別版が発売されたことがあるが、そのときはCD+DVDビデオというシンプルな構成。未発表テイクや大判写真集は一切付属してなかった。それに比べると今回はずいぶんと豪華な内容です。その理由はこの10年あまりの間に物理メディアの立場が変わったことが大きいのだろうが、アルバムの位置づけにもあると思う。

「伝説のチャンピオン」のアメリカでの順位は、ビルボードだと最高4位だけど、レコード・ワールド(ラジオ&レコードだったかも)だと1位だったんだよね。それくらい大ヒットした。アルバムもビルボードで最高3位。どちらも「ボヘミアン・ラプソディ」「オペラ座の夜」を上回る順位(当時)で、クイーンがアメリカ市場、ひいては世界市場制覇を達成したアルバムと言えるだろう。あれから40年、「伝説のチャンピオン」と「ウィー・ウィル・ロック・ユー」はあらゆるスポーツイベントで流れる曲となり、クイーンは知らなくてもこの曲は知ってるという人がたくさんいるはずだ。つまり、このアルバムが、「大衆的バンド」としての地位を確立したという重要さが、今回の記念エディション発売の背景にあるのだろう。

というわけで発売前ではあるが、この記事でも書いたように、「世界に捧ぐ」は私が一番好きなアルバムです。この記念エディションのCDについて書きたいことを書きまくってみようと思う。

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2017年8月 8日 (火)

LPレコード売ってみた

先月、初めてLPレコードを売ってみた。

最近のアナログ復活ブームの影響で買値も上がってるのではと見ていたが、やはりその通りだった。今回売ったのは80年代に買った輸入盤LPで、大半は初回盤。もちろん当時は普通に新譜として買っていたわけで、初回プレスだの米国盤か英国盤かということには全然こだわってなかった。今回査定してもらって、「え、このダリル・ホールのソロ、ドイツ盤だったのか」と初めて知ったのもあるくらいで。

査定額は盤に傷がなく、ジャケットや内袋に汚れや破れがなければ300円くらいだった。輸入CDだと大物ミュージシャンでも100円から200円程度がざらなので、思ったより高かったと言える。あと、2枚組3枚組LPだとしても枚数自体は査定額にほとんど影響しないということも分かったよ。

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2017年6月 8日 (木)

伊予 (スティング東京公演2日目)

20170608

セットリストは一番下に書いたけど、見ただけでは1曲目と2曲目には約50分の間があることは分からないよね。

コンサートの前の日にチケットをじーっと見つめていたいたら、そこにはWITH SPECIAL GUESTS JOE SUMNER AND THE LAST BANDOLEROSの文字が。「ああ、前座があるんだな。そういえばポリスの2008年来日公演でも息子が前座してたし」と気がついたのだが、どうも認識してなかった観客が多数だったみたいだ。定刻ぴったりに場内は暗転し、スティングが新作から'Heading South On The Great North Road'を歌ったあとは、前座の演奏になった。

オープナーはスティングの息子、ジョー・サムナー。エド・シーランを思わせるギター1本(ただしエレキ)のパフォーマンス。高音域の声が父親に本当にそっくりで、客席からは驚きの声が沸いていた。あと、彼は日本語の発音が実に自然。セカンド・アクトのラスト・バンドレロスは、何というかビートルズというかチューリップというかチープ・トリックというか......2曲目はまるで「甘い罠」だった(笑)。

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